こんにちは。講師の富岡です。
今回は英検の参考書・問題集について述べていこうと思います。
ここ最近で英検は非常に人気になりましたね。
人気、というか、大学入試に英検を利用できる大学が増えたことが一番の要因でしょうか。
書店などでもたくさん関連書籍が置かれていますね。
何を選べば良いのか分からない!!
こうなるのも無理はないですよね。
私でもどれが良いか選別するのは大変なくらいです。
実際、今回紹介するものの他にも優れたものがあるかもしれません。
それくらいにはたくさん出版されているんですね。
ということで、今回は、英検参考書に悩みをお持ちの方に向けての記事となります。
英検参考書6選
今回は3級~2級と、比較的受験者が集中する級を扱います。
また、この級は面接試験(二次試験)もあるので、それについても扱っていきます。
まずはすべての級で共通するものを4つ紹介します。
後に、3級と、準2級・2級に使える文法参考書を2つ紹介します。
ぜひ参考にしていただければ、と思います。
単・熟語帳
私がオススメするのは旺文社の『英検 でる順パス単』です。
英検ははっきり言って単語力が一番大切です。
第1問などは特に、ダイレクトに単語力が問われますね。
覚え切れていないとそこがなかなかとれないわけです。どの級も第1問で苦労すると思います。
また、長文問題も一見すると読解力を試していそうですが、実は単語力があれば乗り切れます。
長文問題はむしろ取り問ですらあるくらいなので、この分野はきちんと得点できるようにしたいところです。
そのためには、この『英検 でる順パス単』をきちんとやっておく必要があります。
この単語帳は長年愛されているベストセラー書ですからご存じの方も多いと思います。
英検合格に必要な単語・熟語さらには会話表現が掲載されています。
この単語帳は音声アプリ「英語の友」と連携しています。
これは大きいですね。
「英語の友」とは、旺文社が開発した音声アプリであり、旺文社の英語参考書の音声が聴けるものです。
リピート機能と、音声速度機能がついており、単語の記憶はもちろん、リスニングの練習にもなります。
ということで、『英検 でる順パス単』をメイン教材として使用してみましょう。
繰り返し繰り返し。これは単語に限らず勉強の鉄則です。
総合(文法・読解・英作文・リスニング)
絶対におさえておきたい英検の総合参考書&問題集は、学研の『英検をひとつひとつわかりやすく。』です。
合格するために必ずおさえておきたい事項が各分野コンパクトにまとまっています。
はじめの語彙のページは、前述の『英検 でる順パス単』の縮小版だとご理解いただければ良いかと思います。
文法の章では、文法事項をきちんと理解するようにしましょう。
ただ、理解が難しい場合は、例文を暗唱してみるのも良いのではないかと思います。
英語は半分理解、半分慣れですから、例文を音で覚えておくことは極めて有効です。
長文・ライティング・リスニングは、はじめに各分野のポイントがまとめられていますから、そこをしっかり読みましょう。
特にライティングは、使えそうなフレーズがあればその場で覚えると良いでしょう。
さて、リスニングについて少しだけ注意点を述べておきましょう。
リスニングはたしかに聞く分野ではあります。ですから当然、いろいろな音声を聴いて学習してほしいと思います。
しかし、最もリスニング力を鍛えてくれるのは音読だと知っていましたか?
英語学習で最も欠かせないのがこの音読ですが、これはリスニング力も上げてくれるんですね。
英語を聞いたらそれを自分で音読してみる。新しい文法事項が出てきたらその例文を音読してみる。長文問題を解き終わったらその文章を音読してみる。
そうした積み重ねでリスニング力は飛躍的に向上します。
音読は、英語力向上の絶対必要条件なのです。これをやらないのはもったいない!
一度出会った文章は最低10回は音読しましょう。
面接対策
3級から先は二次試験(面接)があります。
面接では、コミュニケーションを取ろうとする意欲が主に見られます。
ですが、意欲だけでは乗り切れないところも当然あります。
そこで、面接対策本としてオススメするのが、『英検 面接大特訓』(Jリサーチ出版)です。
面接でチェックされる、発音・アクセントの練習をはじめ、豊富なテーマに沿った短文暗唱ができます。
また、予想テスト問題も多く用意されているので、実戦形式で学べます。
これを使って入念に準備すれば、面接は間違いなくクリアできるでしょう。
過去問
当然ですが過去問をやりましょう。
最新の過去問3回分であれば、英検のホームページよりダウンロードが可能です。
過去問もいくつか出ていますが、『英検 でる順パス単』と同じ系統の『英検 過去6回全問題集』(旺文社)でそろえておくのも良いと思います。
こちらも音声アプリ「英語の友」が対応しています。
もちろんその他の過去問でも構いません。
できるだけ多く過去問を解いて傾向に慣れておくと良いでしょう。
3級文法学習参考書
3級では、中学3年生までの内容が出題されるため、ある程度文法への理解も必要になってきます。
とはいえ、難しすぎる理論などは必要ありません。
やってほしいのは、短文暗記です。
短文暗記とは、文法事項が含まれる短い例文を覚えることです。
音読をして、音で覚えてしまいましょう。
その際、おすすめする参考書は『99パターンでわかる中学英語文型の総整理』(Gakken)です。
中学英語を理解するために絶対おさえておきたい例文がコンパクトにまとめられています。
見やすい構成になっているので、学習もしやすいはずです。
準2級・2級文法学習参考書
上述した参考書で英検はある程度対応できるものの、高校範囲の文法理解そのものが非常に怪しい人が多いのも事実です。
そこで、大学入試参考書から英検にも役立つ文法参考書を紹介します。
それが『カラー改訂版 世界一わかりやすい英文法の授業』(KADOKAWA)です。
文法を丸暗記してしまっている人、よく分からない人は、本質をつかんだ文法の勉強をこちらでやっておきましょう。
文法は単発の問題以上に、ライティングの分野でその力が問われます。
文法ミスは結構減点くらいますよ!
理解できていないものは使えないのです。
文法が嫌いだから英語が嫌いという人は多いです。
丁寧に学習して克服しましょう。
心強い参考書で英検を攻略しよう
いかがでしたか?
英検はしっかり勉強してきた人を落とすような検定ではありません。
きちんとおさえるべき内容をおさえれば、必ず合格させてくれる試験です。
しっかり対策を積んで、英検を攻略してほしいと思います。
ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました。