【大学受験】6月の勉強


こんにちは。講師の富岡です。
大学受験勉強6月版になります。

6月の勉強5教科

各教科の目安を示しますのでご参照ください。

文理共通:英語

英単語帳などを用いた勉強は月1回のメンテナンスにとどめておきましょう。
単語や熟語、単発の文法問題以上にやってほしいのが「英文解釈」です。

長文問題が大きな比重を占めるのは、私立でも国立でも変わりません。
しかし、だからといって慌てて長文問題の演習に入ってはいけません。まずは英文解釈をやってほしいと思います。


英文解釈とは、短い文章をきちんと正しく読めるかの訓練になります。
その際、実際に日本語訳を書いてみることをオススメします。
頭の中でなんとなくこうだろうと思っていても、実際に書いてみると書けないものです。


特に、国公立受験者はなおのことですが、二次試験に英語がある場合、その大きな比重は和訳になることが多いです。
英文を正しく読む訓練でもあり、和訳の訓練でもあるわけですね。


はっきり言いますと、この「英文解釈」が受験英語の中では最も大事なものになります。
英文解釈の中で、今までの文法事項の復習をしたり、単語・熟語の見直しをしたりすることになります。
単発の知識だけではなかなか太刀打ちできないはずです。それを実感してほしいと思います。


復習する際には、扱った英文をきちんと10回は音読するようにお願いします。



  • 単語、熟語は月1メンテナンス
  • 英文解釈に重点を置く

文系科目:国語、社会

〈国語〉


国語は古典を固めましょう。目安は以下の2点です。

①古文単語、古文文法・古文常識の確認
②漢文句法の習得


特に②の漢文の句法は全部で70個弱しかないので、この1ヶ月で形にできるはずです。
国公立の人、私立文学部の人など、漢文が必要な人はこの期間に句法を仕上げてください。
代表的な例文は何度も音読して音で覚えてしまった方が早いです。


古文は夏から読解に入りたいわけですが、その準備段階として最低限の古文単語と、和歌・文法・常識などの知識を確実なものにしてください。



古文・漢文は夏以降読解にシフトするので、単語帳や文法書などはメインで使うことはなくなります。
これも夏以降は月1のメンテナンスに回すことになります。
6月の間に習熟しておきましょう。


  • 古文の基礎知識を固める
  • 漢文の句法をすべて覚える






〈社会〉


まず、地歴公民関わらず、最後の方の範囲までは軽くさらっていきましょう。
私立文系の人は資料集や一問一答も使いながらどんどん進めていってほしいと思います。
共通テストのみの社会であれば、ひとまずその教科の全体外観をさらっていきましょう。その際、細かい知識は不要です。


6月中に最後の範囲まで終わらせることができれば相当良いペースですが、現役生の場合そこまで行くのは難しいのが現状でしょう。
ですから、目標は最後の方に「近づく」ことです。
それを目標に勉強すれば、社会の勉強量も自ずと増えてくるかと思います。


共通テストも一般試験もそうですが、一部大学を除いて社会の多くの科目は易しいです。
それは平均点などを参照すれば分かります。


共通テストでは「捨てるのがもったいない科目」「本番1日目の1科目目の科目」という認識をもって取り組んでください。


私立文系の場合、「高得点バトルになる科目」「数学選択との得点調整で点数を引かれる科目」という認識をもって取り組んでください。




  • 最後の方に「近づく」ことが目標
  • 私立文系は1問1答で知識の補充
  • 共通テスト対策は全体外観の把握

理系科目:数学、理科

〈数学〉



〈理系数学〉
積分まで終わらせたいところです。
多くの高校ではまだ微分を扱っているかもしれませんが、6月中には積分を終わらせてほしいと思います。
つまり、学校の進度が遅いのなら自分で進めなさい、ということです。
基本的に学校の授業は復習として利用したいものです。
学校で習ってないからできない、というのは受験では御法度です。というよりも、そのレベルでは太刀打ちできません。


〈文系数学〉
全体の範囲の学習は終わっているでしょうから、入試基礎問題をすらすら解けるように訓練しましょう。
「基礎」といえど「入試基礎」ですから、それなりに難しいものも含まれます。
チャートやフォーカスゴールドなどの網羅系参考書は、入試基礎問題を解いて分からなかった分野を戻って確認する程度にとどめておきましょう。




  • 理系数学は積分の基礎までは終わらせる
  • 文系数学は入試基礎問題をメインに演習する






〈理科〉


すべての科目に言えることですが、大方の範囲は終わらせにかかりましょう
特に化学、生物は知識がものを言う科目ですから、早めに対策をしておく必要があります。


物理は常に力学の問題は1題でも良いので解くようにしたほうが良いです。
熱・波動・電磁気・原子とありますが、これらは力学が基礎・前提となっています。
最低限6月中には熱・波動あたりは終わらせておきたいところです。
意外にも物理は「物理基礎」のほうが難しかったりするので注意してください。


化学と生物ですが、先述の通り知識がものを言う科目です。
確かに計算分野・グラフの読み取りとありますが、それ以上に科学的「事実」を習得しなければなりません。
逆に言うと、覚えきってしまえば割合点数の見込める科目でもあるわけです。
標準問題で反復演習を徹底してください。


地学ですが、計算問題は中学校レベルの計算がしっかりできていれば大丈夫でしょう。
ただやはり、地学も覚えることが出てきますので、きちんと知識を定着させることに重きを置くべきでしょう。
各人苦手な分野があると思います。地震・固体地球・化石・天体・重力異常・・・・・・。
苦手分野ともきちんと向き合って克服しておくことが求められるでしょう。




  • 知識の定着を重点的に行う
  • 苦手分野の克服を

夏から受験勉強が本格化……

夏から受験勉強が本格化しますが、それは当たり前の話なのでわざわざここで述べ立てる必要もないでしょう。


大事な視点は、夏から本格化させるためには、一通りの基礎事項は定着させている必要があるということです。
それが6月での勉強になります。


知識の徹底確認、標準問題の演習とやるべきことはたくさんありますから、しっかりと取り組んでおいてください。
ここで述べた内容はあくまで目安です。
皆さんのペースというものもあるでしょうから、上手く活用していただければと思います。
ですが、もし、ここで述べた勉強ペースが速いな、厳しいなと思った方は少し注意が必要です。
大学受験を意識している人はもうとっくに走り出しています。(煽っているわけではありません。)
基本僕の教え子たちも、ある程度の範囲はすでに終了させています。
そういった人たちと同じ土俵で戦わなければならないということをゆめゆめ忘れないようにしたいところです。


少し厳しい話になってしまいましたが、覚悟を決めて取り組んでほしいと思います。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。




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